日本だけ震災の発生にぶつかったために正式公開が保留になっているわけですが、せっかくなので最終の「製品候補版」を入れてみました。
速いな
おいおい、本当に速くなってるよ。
Internet Explorerというとどうにも動作がもっさりしている、8くらいでかなり速くなってはきたけれどやっぱり妙なところで「何に悩んでるの?」という感じで引っかかったりしていましたが、とうとう9で速くなった。これは素直に認めてあげなくてはいけません。常用してストレスを感じないレベルまで確実に速くなっています…やっと。
インターフェイスはシンプルの極み
7そして8と、その傾向で進んではいましたが9ではインターフェイスのシンプルさがかなり行くところまで行きました。
キャプチャ画像をクリックして参照してください。
正直ここまでシンプルにしてしまうとどこに何の機能があるのか分からなくなってしまうんじゃないかとさえ思いますが、特徴的なのは、URLバーとタブと基本コマンドボタンを全部一行に並べてしまったことです。
これによってブラウザの上部が極めてコンパクトになっていますが、ここまで思い切った省スペースデザインはまだFirefoxもChromeもOperaもデフォルトテーマでは採用していません。
気合が入っています。
タブの強化
タブ周りの機能も細かく強化されていますが、切り離して独立ウインドウにしたり戻したりが出来るようになっています。
ま、このへんは正直他のライバルブラウザ達に「追いついた」という程度ですが、十分なレベルになったと言えるでしょう。
開発者ツールが大変よろしい
Internet Explorerというとウェブサイト開発のためのよい拡張機能がなかったり、せっかく見つかっても次のバージョンで機能しなくなってしまったりと、この点ではけっこうストレスがあったものです。9に標準で組み込まれている「開発者ツール」は大変良く出来ています。
HTML構造からCSS、スクリプトの確認までちゃんとフル装備しています。ユーザーエージェント文字列の変更、ルーラー、カラーピッカー、そしてバリデートも。
特筆すべきはIE自身が7以降の表示確認をその場でできるようにしていることです(キャプチャ画像をクリックしてプルダウンさせているメニューを参照)。その場で、実際にレンダリングを変更して見せてくれます。
ほめてあげていいんじゃないでしょうか
私ごときが偉そうに言うことでもありませんが、いやあ9ではちょっとInternet Explorerを見直しました。かなり出来がいいです。
Internet Explorerは企業ユースも考慮しなければならないなどの、ある意味非常に重い足枷をはめられているわけですが、その中で今回は本当に頑張ったな、という気がします。
開発に関わったみなさん、いい仕事です、ありがとう。