ほとんど業務連絡のようなものですがひとつご容赦。
近年、大手プロバイダにて続々とOutbound Port25 Blockingが実施されています。大層な横文字ですが、要はスパムメールを減らすための対策の名前です。ご契約のプロバイダ(この場合、「インターネット「接続」のサービスプロバイダ」を意味します)がOP25Bをやっている場合、弊社のメールサーバを使って、メールを送信する方法が変わってきます。対処方法はお使いのメールクライアントによって変わってきますが、ポイントは「送信メールサーバのポート番号を587にする」ということです。いくつか具体的な対処方法を説明しているサイトを紹介しておきます。(手抜きですんません)
- Outbound Port25 Blocking
- 会員サポート > 25番ポートブロック(Outbound Port25 Blocking)の実施について:@nifty
- ZAQセキュリティ – 重要なお知らせ セキュリティ情報
弊社で提供中のサーバでは、このsubmissionポートでの送信に対応済みです。(ご利用中の接続プロバイダが提供するメールサーバを使う、というアプローチでも対処可能です。)
以下余談のようなものですが。
この技術についての説明を読んだ最初の印象は「こんなんで対策になるの?」でした。その後いろいろな説明を読み漁った結果、半分以上は私の誤解だったとはいえ、結論としては、
「この技法は、「実施される=スパムが来なくなる」的なものではなく、「自分のところからはスパムを送らせません」という、プロバイダ側の意思表明にすぎない」
ということに尽きるかな、と思います。とはいえ、私はむやみに否定はしません(Wikipediaではずいぶんぶっきらぼうかつネガティブな書き方をされていますが……。なんか恨みでもあるんですかねw)。責任ある企業として、できる対策はとっておくにこしたことはないでしょう。問題は、OP25Bの採用によって、弊社のように対応の手間が増える部分が意外と大きい事です。もし、Wikipediaに書いてあるように「ボットは過去のもの」であるならば、一部ユーザ(含む我々)は不要なコストを払わされてしまうわけで、これは業腹であります。一方、この対処が十分な効果を上げるのであれば、「この程度」の対処(SMTP-Auth構築+Submissionポート開け)で済むのですから、弊社では許容範囲と言えます。
この対処が悪しき前例となって、ネット上の取り決めを企業の都合でいじりまわす傾向が強まるとしたら、要警戒かな、と思いますね。なんたって、ネット(特にメール)は限りなくインフラになりつつあるんですから。
……という文章を大分前に書いたのですが、その後OP25Bについての不信感はますます強まり、この文章を見つけるに至って、私の「イラっと感」はゲージいっぱいのところまで来ています。
……対処できるんじゃん。別にOP25Bしなくても。
灯台下暗しというか、あいかわらず野口さんとこはいい仕事してますね。見習いたいものです。
[2007-04-13追記]
……とか書いていたら、EditNetさんもOP25Bにするそうです。嗚呼。
外向き25番ポートへの接続の規制(OP25B)の実施について
まあ、ウチのサーバレベルではあらかじめ対応しておいてよかったよかった。